菅谷館(続日本100名城第120番)・大蔵館跡
近くは通ったことがある、菅谷館跡です。
秩父平氏系畠山氏の居城として有名でした。
畠山重忠は来年の大河ドラマ「鎌倉殿と13人の武士」で中川大志さんが演じます。
清廉な人柄で知られ、人望も厚かったようです。
その娘(または妻)が足利義純に嫁ぎ、菅谷の所領と畠山の名跡を継ぎ、
大手方面を望みます。
入ってすぐに二の郭がありますが、それほど高低差はありません。
その奥に土塁があり、奥が見通せないようになっています。
奥の三の郭、主郭にむけて、板橋(木橋)があったようです。
主郭は土塁群で守られており、特に突端が突き出た出桝型土塁が特徴的です。
(切り株で分かりづらいですが。)
土塁と空堀です。
主郭の虎口は狭くなっています。
主郭の内部は高い土塁で仕切られています。
程近くに、大蔵館跡がありました。
こちらは、源義賢(義朝の弟、頼朝の叔父、木曽義仲の父)の館跡が
あったそうですが、甥義平(義朝長男)に攻め滅ぼされたそうです。
(関東に基盤を広げたい義朝の差し金とか)
当時は、親子・兄弟でも所領争いが多発していたのでしょうね。
我々がよく知る、嫡子単独相続の形態になったのは、室町期以降と言われています。
源義賢の廟所が近所にあります。