読後感 ~昭和天皇物語~
※ネタバレにならないようにあっさり書いています。
漫画です。(既刊2巻)
原作は半藤一利氏
昭和史を語る上では、阿川弘之氏(阿川佐和子氏のお父さん。)と双璧をなす、避けては通れない方です。
漫画は能條純一氏
お話は、昭和20年の昭和天皇とマッカーサーとの会談でのマッカーサーの回想から始まります。
「歴史上の敗戦国の国王で命乞いをしなかった者がいただろうか?自らの命と引き換えに自国民を救おうとした国王がいただろうか?どのような数奇な運命をたどってきたのか、私は知りたいと思った。」
そこから、昭和天皇の幼少期、少年期へと話が進んでいきます。
半藤氏の筆致に能條氏の画質がマッチして、読みごたえのある作品になっています。
私は太平洋戦争当時、極めて高位にいた人物が遠縁にいますので、太平洋戦争をセンチメンタルな視点ではなく、冷静な視線で見たいと思っています。
それには、非常な佳作と言えるでしょう。