ヤマブキその2


f:id:hakonegasaki523:20180508215850j:image

 

七重八重 花は咲けども 山吹の みの一つだに

無きぞ悲しき

 

拾遺和歌集  兼明親王の歌です。

「みの一つだに」  これは簑と実のがかかっていて、雨降りの時に立ち寄った侍が、「簑を貸してくれないか?」と娘に尋ねると、そっとヤマブキの花を渡した。(お貸しできる簑はありません。)というエピソードが有名です。

 

ヤマブキは実のつかない花。

人間にも、どう頑張っても、どれだけ言葉を尽くしても、どれだけ相手を思っても、結局は通じなかったのかな?実らなかったな。なんてことってありますよね。

そんな意味もこもっているのかな?と考えると鮮やかで華やかなヤマブキの花にも、ほんの少し儚さを感じたりもします。

 

最初のエピソードの侍

太田道灌です。


f:id:hakonegasaki523:20180508221033j:image

落語でも「道灌」というネタがありますので、有名なエピソードなんでしょうね。