ヤマブキその2
七重八重 花は咲けども 山吹の みの一つだに
無きぞ悲しき
「みの一つだに」 これは簑と実のがかかっていて、雨降りの時に立ち寄った侍が、「簑を貸してくれないか?」と娘に尋ねると、そっとヤマブキの花を渡した。(お貸しできる簑はありません。)というエピソードが有名です。
ヤマブキは実のつかない花。
人間にも、どう頑張っても、どれだけ言葉を尽くしても、どれだけ相手を思っても、結局は通じなかったのかな?実らなかったな。なんてことってありますよね。
そんな意味もこもっているのかな?と考えると鮮やかで華やかなヤマブキの花にも、ほんの少し儚さを感じたりもします。
最初のエピソードの侍
太田道灌です。
落語でも「道灌」というネタがありますので、有名なエピソードなんでしょうね。