間抜けな「国宝」
タイトルが若干あれですが、国宝にも色々なものがあります。
今回は、なんとも間抜けな手紙が今、国宝になっている。というお話です。
藤原佐理「離洛帖」
おおっ。なんだか難しそうですね。
ただ、内容はというと…。
「今度、大宰大弐(大宰府の次官)に任官されて、現地に赴任することに
なったんだけど、行く前に友達たちとお祝いだ~!って飲み明かして、推挙してくれた
藤原道隆様(当時の摂政)にご挨拶するのをすっかり忘れてしまった。。。
だから、あなたから、道隆様によろしく言っといて!お願い!」
てな内容です。
なんだか、人間臭くて好きなエピソードです。
ちなみに、藤原佐理は小野道風・藤原行成とともに、三蹟と称される能書家です。
勤務態度は…。やはりちょっとちゃらんぽらんだったみたいですね。
書いた佐理本人も、まさか後世まで残って国宝になってる。
なんて思ってもいないでしょうね。